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天使とお茶会外伝 夜想鈴花(やそうりんか)

 ……いきなりですが、天使とお茶会のスピンアウト話投下。
 レミエル様とよっちゃん(ヨチ)ネタです。
 お茶会の第6夜の夜の世界が舞台になっています。
 
 以下クリックで本文へGo!























 リリーン、リリーン、と宵闇の花園に響き渡る鈴の音。
 淡い金色の花が揺れる、鈴月草(りんげつそう)が群生している草原で、私は籠を手に花摘みをしていた時のこと。

 草原のはるか彼方から、ふわふわと白く光る不思議な物体が、こちらに向かってやってきた。
 それが私の目の前までたどり着くと、つぶらな瞳をまばたきさせながら、周りをくるりと一周し、ちょこんと左肩の上に止まった。

『レミエルさまこんばんは。あそびにきたよ~』
「いらっしゃい。久しぶりですね、ヨチ」

 花園から館の庭に戻り、わたしはさっき摘んだ鈴月草の花弁をポットに入れ、お湯を注いで蒸らしている間、ヨチはその辺りをふわふわと漂いながら散策していた。

「ヨチ、今日はとてもご機嫌ですね」
『うん。きょうはあたらしいおともだちができたんだ』
「おや、どんな方なのですか?」
「えーとね、ちょっとふしぎなおんなのひと」 
 テーブルの近くにまで寄ってきたヨチは、私の傍らでこう話してくれた。
「でも、なんかそのひと、ルシフェルさまのちからをかんじるんだ」
「ルシフェル様の……ですか?」
 私の主の名前を口にしたヨチは、白くやわらかな体を縦に小さく揺らしている。

 深遠なる安息の闇と、夜明けの暁の二つの力を司る天使―ルシフェル。
 彼について私は闇の世界に降り、この世界の花園を管理するようになった。
 時々、さまざまな次元の世界から多くの存在がやってくることがあり、ヨチもこの花園にちょくちょく訪れては、私にいろいろな世界の話をしてくれる。

「ヨチ、彼女はどんな人なのですか?」
「とってもきれいなひと。それでね、ルシフェルさまのちからをつかって、いろいろなひとをいやしているんだって。まだはじめたばかりだけど、っていってたけど」
「人々に癒してあげているのですね」
 私がそう答えると、ヨチは嬉しそうにつぶらな瞳をぱちくりまばたかせていた。

……それならよかった。

 あの方の力が、多くの人々のために良い事に使われているのなら―……。

「それでね、あのひとのうしろに、くろくながいかみのけとふくをきたおねえさんがたっているの」
 しってる? とヨチが尋ねてきたので、私はその発言を読み取ってみた。

 宵闇に溶けていきそうな、艶のある長い髪とローブを纏った女性の姿が脳裏に浮かび、頭には青玉がいくつも嵌め込まれた額飾りをつけている。
 その額飾りは、ずっと昔に主がそれを手に持っていた覚えがあった。
 
……ということは、あの方は彼女に自らの力を分け与えたのだなと。

「ありがとう、ヨチ。その女性は私の主を知っている人ですよ」
「そうなんだー」
「もし彼女に会うことがあったら、今度私のとこに来てほしいと」
「わかったー、つたえておくね」
「ありがとう。……さて、そろそろお茶をいただきましょうか」
「はーい」

 月明かりの下、私はヨチと一緒にゆったりとお茶を楽しむ。少し離れた花園から、微かに鈴の音が聞こえてくる。

 彼女と話がしてみたい。
 どんな人となりなのか、どのような日々をすごしているのかと。
 そう思いながら、私はカップを手にお茶をすすった。











……そんなこんなで。

 ルカさん誕生日おめでとうございます。
 この一年、良いことがたくさんありますように~(祈願)
 
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