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天使とお茶会(第一夜)

 このお話は月花さんの『天使とお茶会』のイメージワークに対して、こちらで出てきたイメージにアレンジしてノベライズ(?)したものです。
 全部で八夜(話)あり、一夜ごとに一人ずつ天使が出てくるようになっています。
 はてさてどんなお話しになるのやら、はじまりはじまり~。

月花さんの天使とお茶会 第一夜はこちらですー。



 以下本文(第一夜)↓
 








 ……真っ白な、何もない空間。
 そこに自分がたたずんでいる。
 じっと自分の大きな手を見つめてから足元に視線を移すと裸足で、服は生成りの袖無しAラインワンピースを着ていた。
 顔を上げると、いつのまにか目の前に大きな姿身があり、黒みがかった焦茶のミディアムセミロングに茶色の瞳のいつもの自分が映っていた。
 わたしはそこからゆっくり歩き出すと、ふとはるか向こうに、かすかな光が見えた。
 そこに向かってしばらく進んでいくにつれ、光はどんどんと大きくなって形を変え、ようやくたどりつくと、そこには一頭の日本鹿がいた。
 立派な角が生えていて、茶色にぽつぽつ白い斑点をちらした毛並みをしている。 

「こんにちは。あなたの名前は?」
 わたしが鹿に声をかけると、おだやかな女性の口調で返答してきた。
「わたしはルーファ。あなたが『しえる』ね」
 彼女が自分の名前を知ってるのに、さほどわたしは驚かなかった、というよりむしろ、前にどこかで出会ったことがあるような気がしたから。
 ルーファの背後に、木製の古い扉がある。彼女は角を小さくゆするようにして動かした後、くるりとわたしに背を向けた。
「こちらへいらっしゃい。案内してあげるわ」
 わたしは扉を開けて中に入ると、ルーファの後について、再び歩き出した。





 扉を開けた向こうの世界は、深い緑に包まれた森の中だった。
 わたしはルーファと一緒に、小鳥たちがさえずる森の中を歩いていくと、ふと遠くから歌声が聞こえてきた。
 その方に向かって進んでいくと、ふと開けた場所に出て、その中央に大きな樹木があった。
 しかしわたし以外に人の気配がない……ということは。
(この樹木が歌ってるってことかな)
「こんにちは、いらっしゃい」
 やわらかな女性の口調で樹木が声をかけてきたので、わたしは木の幹に手をかざし、こう返した。
「こんにちは」
「わたしの森へようこそ。ゆっくりしていってね」
「はーい」
 ありがとうございます、と答えると、樹木はさわさわと葉を擦らせてくれた。
(微笑ってくれてるのかな……)
 樹木はこの先にいってみなさいと言ってくれたので、わたしとルーファは樹木が示してくれた方へと行くことにした。





 
 森の中を歩き続けると、赤い屋根の木造家屋(※ちなみに東屋です)が見えてきた。その前にある切り株に、背中に白い翼をつけた一人の女性が腰をかけていた。
 その姿に見覚えがあるなあと思っていたら、この人……まりあすさんそっくりだ(ぇ) しかもライア装備してるし!(※先日の駒ケ林の時の容姿そのまんまです・ライアは竪琴の一種)
 彼女がわたしたちに気づくと、翼をしまいこんでからこちらへ、と声をかけてきた。

「こんにちは、いらっしゃい。わたしはガブリエルともうします」
「え?まりあすさんがガブリエルさんかい!」
 わたしがそう突っ込むと、ガブリエルさまはいいえ、と右手を立てて振り、否定してきた。
 たしかにまりあすさんの口調ではないなあ……女性寄りとはいえ中性的な声色だし、と思っているうちに、いつの間にかルーファが切り株の近くにあるテーブルに移動していて、そこにはお茶とお菓子の用意がされていた。
「とりあえずここで一休みしてってください」
 ガブリエルさまがそう言ってくれたので、わたしは椅子に座ってお茶をいただくことになった。
 白いカップには綺麗な水色(すいしょく)の紅茶、お皿にはシンプルなバタークッキー。

「それにしても、なんでガブリエルさまがまりあすさんに……?」
「先ほどは驚かせてすみませんでした。実は(あなたがわたしに気がついてくれるように)ちょっと彼女の姿を借りさせていただいていたのです」
「そうだったんですかー。あ、ダージリンおいしいですー。クッキーも」
「ありがとうございます」
 彼女がそう言った後、お茶を飲み終えたわたしにこれをどうぞ、と綺麗な紫の石を渡してくれた。手のひらにすっぽりおさまる大きさで、きらきらと輝きを放っている。
「アメジストのラウンドカットです。大きめの結晶からカッティングしました。もらっていってください」
「え、これもらっていいんですか?ありがとうございます」
 ガブリエルさまにお礼を言って席を立つと、彼女は小屋の玄関にある木製の扉を指差した。
「……どうぞ、良い旅を。お気をつけて」
 わたしは彼女に一礼してから扉を開け、ルーファといっしょにその向こうへと旅立った―……。





 To be continue...

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